大人も子ども毎日トイレに行ってする、うんち。
実はこのうんち、お腹の中にいる小人が作っているんですって!

ティナとミィナは、けんたくんの体の中でうんちを作る仕事をする小人。
けんたくんのお腹にやってきた食べ物は、ティナとミィナと一緒に、いっぱい遊んで、体の栄養となる汗をたくさんかきます。
そして、汗を出し尽くした後は、「だいちょう」に吸い込まれてうんちになります。
でも、けいたくんが甘~いお菓子や、から揚げ、お肉ばかりを食べるものだから、「だいちょう」からできあがるうんちはフニャフニャだったり、ムキムキだったり。
ティナとミィナが納得のいくうんちが、なかなかできあがりません。
このままでは、けいたくんの体の栄養が偏ってしまうと、二人は「こころさん」に好き嫌いしないでご飯を食べてもらうよう、お願いに行きました。
ティナとミィナは、こころさんを説得して、良いうんちを作ることができるのでしょうか?

好き嫌いの多い子に、「何でも食べなさい!」といっても、なかなか好き嫌いはなくならないもの。でも、この絵本を読んで「かがやく黄金うんちくんを作ろう!」といえば、苦手な食べ物も頑張って食べてくれるかも……? そのくらい、絵本に登場する「おうごんうんちくん」は、晴れやかで輝かしい存在として描かれています。
楽しいストーリーと一緒に、食べ物がどのように体に吸収され、うんちになるのか、体の仕組みまで知ることができる、1冊で二度三度おいしい絵本です。

(木村春子  絵本ナビ編集部)

いってらっしゃいうんちくん / ひさかたチャイルド

発行日: 2016年02月22日
ISBN: 9784865490602

4,5歳から
23×21㎝  32頁